GAKU.
音ゲーで音楽の楽しみ方が変わる -- ゲームを超えた価値

音ゲーで音楽の楽しみ方が変わる -- ゲームを超えた価値

音ゲーを始める前と後で、音楽の聴き方が変わったという人は多い。曲を聴いているときに「ここでノーツが来るな」と無意識に思ったり、ベースラインやハイハットのリズムが耳に入ってくるようになったり。

音ゲーは「ゲーム」であると同時に、音楽への入口でもある。

音ゲーが音楽の聴き方を変える

リズム構造への理解が深まる -- BPM・拍子・シンコペーション

音ゲーをプレイしていると、音楽のリズム構造に自然と敏感になる。

BPM(テンポ)の違いが体感でわかるようになる。「この曲はBPM 180くらいだな」と聴いただけで推測できるようになるプレイヤーは珍しくない。日常で聴く音楽でも「これはBPM 120の4つ打ち」のように、構造が見えるようになる。

拍子(4/4拍子、3/4拍子など)の感覚も身につく。ほとんどの音ゲー楽曲は4/4拍子だが、変拍子(7/8拍子や5/4拍子など、一般的でない拍子構成)の曲をプレイすると、リズムの多様性を体感できる。

シンコペーション(本来アクセントが置かれる拍ではなく、裏拍にアクセントを置くリズム技法)も、音ゲーを通じて理解が深まる。「なぜこのノーツの位置が微妙にズレているのか」を考えると、シンコペーションの概念に行き着くことがある。

音ゲーから始まる音楽の趣味 -- 新しいジャンルとの出会い

音ゲーの楽曲ラインナップは幅広い。J-POP、ロック、エレクトロ、ジャズ、クラシックアレンジ、東方アレンジ、ボカロ曲など、普段聴かないジャンルの曲にゲームを通じて出会えることが多い。

beatmania IIDXやSOUND VOLTEXのオリジナル楽曲には、ゲーム用に作られた独自の音楽ジャンルが存在する。ハードコアテクノ、ハッピーハードコア、アートコアといったジャンルは、音ゲーを通じて知ったという人が少なくない。

プロセカではボカロ楽曲を中心に、書き下ろしのオリジナル曲も多い。ゲームをきっかけにボカロ文化に興味を持つ人もいる。

maimaiやチュウニズムは収録楽曲のジャンルが非常に幅広く、アニメソングからオリジナル楽曲まで、プレイヤーの音楽の幅を広げるきっかけになっている。

音ゲーと音楽制作の接点

音ゲー出身のコンポーザーたち -- 演奏する側から作る側へ

音ゲーコミュニティからは、楽曲制作に進むクリエイターも生まれている。音ゲーをプレイする中で音楽への理解が深まり、DTM(Desktop Music。パソコンを使った音楽制作)を始めるパターン。

音ゲーで楽曲のリズム構造を体感的に理解していることが、制作にも活きるとされている。「この曲のこの部分はBPM変化を使っている」「このブレイク(曲中で演奏が一時的に止まる、または薄くなる部分)のタイミングが気持ちいい」といった分析的な聴き方ができると、自分の曲にも応用できる。

譜面制作(チャート作成)の世界 -- 音ゲーを「作る」楽しさ

音ゲーには「譜面」を自作できるコミュニティがある。

osu!(オープンソースのリズムゲーム。ユーザーが譜面を自由に作成・共有できるのが特徴)はプレイヤー自身が譜面を作成してコミュニティで共有できるプラットフォーム。「この曲の、この部分の音にはこういうノーツ配置が気持ちいい」と考えながら譜面を作る作業は、音楽への理解をさらに深める体験。

SOUND VOLTEXにもユーザーが楽曲と譜面を投稿できる仕組み(SOUND VOLTEX FLOOR。楽曲コンテスト形式でユーザーの楽曲が公式収録される)がある。

まとめ -- 音ゲーは「音楽の入口」として最高のメディア

音ゲーの価値は、ゲームとしての楽しさだけにとどまらない。

  • リズム構造への理解が深まる -- BPM、拍子、シンコペーションが体感で分かるようになる
  • 新しい音楽ジャンルとの出会い -- ゲームがきっかけで音楽の幅が広がる
  • 音楽制作への入口になりうる -- リズム理解が制作に活きる
  • 譜面制作という創作の楽しみ -- 「作る」側にも回れる

STEP4では、パズル/音ゲーの「見せる」楽しみ方について。配信や動画制作を通じて、プレイの価値を広げる方法を紹介する。

このSTEPどうだった?

コメントを読み込み中...
0 / 500
パズル / 音ゲーの記事一覧に戻る
ゲームがうまくなるデバイス一覧