相手の手札を確率で絞り込む -- 見えている情報から推理する
相手の手札は見えない。でも「何を持っていないか」は推測できることがある。相手が使わなかったカード、不自然な行動、マナの残し方。これらの手がかりから相手の手札を絞り込む技術が「ハンドリーディング」だ。
相手の手札は見えない。でも「何も手がかりがない」わけではない。相手の行動から論理的に推理する方法がある。
ハンドリーディングの基本 -- 相手が何を持っているか推理する
「使わなかった」ことから推理する -- 消去法の考え方
ハンドリーディングの最も基本的な手法は「消去法」だ。「相手がこのカードを持っていたなら使うはずだが、使わなかった。だから持っていない可能性が高い」という推理。
具体例を出すと、ハースストーンで相手のクラスがメイジ。自分が2マナのミニオンを出した。相手は3マナあるのにミニオンを除去せず、別のミニオンを出した。
この場合、「相手は軽い除去カード(フロストボルトなど)を持っていない可能性が高い」と推理できる。持っていれば使うのが自然だから。
遊戯王マスターデュエルでは「手札誘発を使わなかった」ことが大きな情報になる。自分の展開に対して相手が「灰流うらら」を使わなかったなら、「うららを持っていない or 温存している」のどちらか。相手のデッキタイプとマッチアップを考えて、どちらが妥当かを判断する。
「不自然な行動」から推理する -- なぜこのプレイをしたのか
「使わなかった」だけでなく、「不自然に見える行動」からも手札を推理できる。
相手が「この状況なら普通はAをするのに、Bをした」場合、その理由を考える。Bをする合理的な理由は「手札にCがあって、Bの方がCとのシナジー(相乗効果)が良いから」かもしれない。
MTG Arenaで、相手がマナを使い切らずにターンを終えた。通常ならマナを使い切るのが効率的なのに、あえて残した。これは「相手がインスタント(相手のターンにも使えるカード)を構えている」可能性を示唆する。打ち消し呪文か、除去カードか、あるいはブラフか。
メタゲーム知識を活かしたハンドリーディング
相手のデッキリストを推定して「採用されているカード」を予測する
メタゲームの知識があると、ハンドリーディングの精度が格段に上がる。
相手のデッキが「環境トップのアグロデッキ」だと特定できれば、そのデッキに採用されているカードのリスト(デッキリスト)はほぼわかる。そのリストの中から「まだ使われていないカード」が手札にある可能性が高い。
たとえば「あのアグロデッキにはバフスペルが2枚入っている。まだ1枚しか使われていない。残り1枚が手札にあるかもしれない」という推理ができる。
マナの使い方から「手札のコスト帯」を絞り込む
相手のマナの使い方からも情報が得られる。
MTG Arenaで、相手が4マナある状態で2マナのカードだけ使ってターンを終了した。残り2マナ。この2マナで何ができるか? 2マナのインスタント(打ち消しや除去)を構えているかもしれない。
逆に、相手がマナをぴったり使い切っている場合、「手札にインスタントはなさそう」と推理できる(インスタントがあれば、使うためのマナを残すのが普通だから)。
ハースストーンでも同様に、「相手が3マナ残してターンを終了した。手札に3マナのカードがあるか、あるいは秘策(特定の条件が満たされた時に自動発動するカード)を張るつもりだったか」という推理ができる。
ハンドリーディングは「完璧」を目指さなくていい
ハンドリーディングは「経験と知識」で精度が上がるスキルだ。消去法と行動分析を組み合わせ、メタゲーム知識で補強する。
完璧に当てる必要はない。「たぶん持っている/持っていない」くらいのざっくりした推定で十分だ。そこから少しずつ精度を上げていこう。
STEP4では不完全情報下での意思決定について見ていく。






