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ボードコントロールの考え方 -- 盤面で有利を取る判断基準

ボードコントロールの考え方 -- 盤面で有利を取る判断基準

対戦中、相手のクリーチャーを1体ずつ丁寧に処理しているのに、なぜかいつも盤面を取られている。手札も減る一方で、気がつけばじわじわ追い込まれている。その原因は「ボードコントロール」の意識にあるかもしれない。

ボードコントロールとは -- 盤面の主導権を握る戦い方

ボードコントロールとは、フィールド上のクリーチャーやモンスターの有利・不利を管理する戦い方のこと。カードゲームでは手札も大事だけれど、実際にダメージを与えるのは「盤面に出ているカード」だ。盤面を支配している側が攻め方を選べる。

ハースストーンでは盤面のミニオン同士の戦闘をどう管理するかがゲームの核になる。MTG Arenaではクリーチャーのアタック/ブロックの判断が毎ターン発生する。遊戯王マスターデュエルではモンスターの攻撃力の比較と効果の使い方が盤面管理に当たる。ポケポケではバトル場とベンチのポケモンの配置が盤面管理だ。

「有利トレード」の判断 -- 自分のカードを効率よく使う

有利トレード(favorable trade)とは、自分のカードを効率よく使って相手のカードを処理する行為のこと。

ハースストーンで、自分の3/2ミニオン(攻撃力3/体力2)で相手の2/3ミニオンを攻撃する。自分のミニオンは相打ちで倒されるけれど、相手のミニオンも倒せる。これは「イーブントレード(等価交換)」だ。

もし自分の3/2で相手の5/1を倒せたら?相手の方がコストが高いのに、安いカードで処理できた。これが「有利トレード」になる。

逆に、自分の高コストのクリーチャーを相手の低コストの除去で簡単に処理されたら、それは「不利トレード」。相手にアドバンテージを献上したことになる。

盤面管理の基本は「自分のカードでできるだけ有利なトレードを繰り返す」ことだ。

いつ盤面を無視してフェイスを詰めるか -- アグロの判断

ただし、常に盤面を管理するのが正解とは限らない。アグロデッキ(速攻型)を使っている場合、ある時点から「盤面のミニオンを無視して、直接相手のライフ(フェイス)を削りに行く」判断が必要になる。

この「盤面を取るか、フェイスを詰めるか」の判断基準は、基本的に「あと何ターンで倒せるか」から逆算する。あと2ターンで倒せる見込みがあるなら、盤面を無視してフェイスを攻撃した方が良いケースが多い。

逆に、まだ5ターン以上かかりそうなら、盤面を取って有利なトレードを続けた方が長期的に得になる。

ハースストーンの有名な問いかけに「SMOrc or trade?」(顔を殴るかトレードするか)というものがある。この判断がアグロデッキの勝率を大きく左右する。

除去カードの使い方 -- 無駄打ちしない判断基準

盤面管理において、除去カード(相手のクリーチャー/モンスターを破壊・追放する効果を持つカード)は非常に重要なリソースだ。

単体除去 vs 全体除去 -- 相手の展開量に合わせた選択

単体除去は相手の1体を処理するカード。MTG Arenaの「殺害」(Murder。クリーチャー1体を破壊する3マナのインスタント)、ハースストーンの「シャドウワード: デス」(攻撃力5以上のミニオンを破壊する)などがこれに当たる。

全体除去は盤面全体に影響するカード。STEP2で触れた「フレイムストライク」や「審判の日」がそうだ。

基本的な使い分けの目安はこうなる。

  • 相手のクリーチャーが1〜2体 → 単体除去で対処
  • 相手のクリーチャーが3体以上 → 全体除去のタイミングを検討

ただし全体除去を持っていない場合や、相手の盤面に1体だけ飛び抜けて厄介なクリーチャーがいる場合は、この限りではない。

遊戯王では「除去」の幅が広い。破壊だけでなく、除外(ゲームから取り除く)、バウンス(手札やデッキに戻す)、無効化(効果を使えなくする)など多様な手段があるので、「どの除去をどのタイミングで使うか」の判断がより複雑になる。

除去を「温存する」判断 -- もっと大きな脅威に備える

除去カードは使えば手札から消える。ここで重要なのが「温存する判断」だ。

相手が3/3のクリーチャーを出してきた。除去カードを使えば処理できる。でも、次のターンにもっと大きな脅威が来るかもしれない。その時に除去がなければ対処できない。

この「今使うか、後のために取っておくか」の判断がボードコントロールの真髄だ。

判断の指針として、「この除去がないと対処できない大きな脅威がこの後に来る可能性はどのくらいか」を考える。相手のデッキタイプがわかっていれば、「あのデッキなら○○ターン目にフィニッシャー(デッキの主力となる大型クリーチャー)が来る」と予測できる。その予測に基づいて除去を温存するかどうかを決める。

MTG Arenaでは、コントロールデッキを使う際にこの判断が特に重要だ。序盤の小さなクリーチャーに除去を使い切ると、後半の大型クリーチャーに対応できなくなる。

ハースストーンでも同様に、相手のデッキにどんなフィニッシャーがいるかを知っているかどうかで、除去の使い方が変わる。メタゲーム(今流行しているデッキの環境)の知識がここで活きてくる。

盤面管理の感覚をつかむために

ボードコントロールは「効率の最大化」に尽きる。有利トレードを積み重ね、除去を適切なタイミングで使い、フェイスを攻めるべき時は攻める。盤面を無視するか管理するかの判断は「あと何ターンで勝てるか」の逆算で決める。

除去カードは有限のリソースだから、「もっと大きな脅威のために残しておく」判断も重要になる。最初は「有利トレードを意識する」ことだけでも十分。焦らず1つずつ試してみよう。盤面を見る目が変わると、カードゲームの景色がガラッと変わるはずだ。

次のSTEP5ではリーサル計算と勝ち筋の逆算について見ていく。

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